精神科医で研究者のアンダース・ハンセン氏はスウェーデン紙Svenska Dagbladeに、メディアやSNSは人々に持続的な幸福を追求する必要があると思い込ませて、うつ病を広めたと語った。
ハンセン氏は、幸福は通常の感情状態、いわば「デフォルトの状態」ではないとし、それゆえに、持続的な幸福が重要だと考えている人々は不安を感じていると強調した。
ハンセン氏は、一般的に痛みを伴う状態と呼ばれる不安は、実際には人間の進化の過程で積み上げられてきたより自然な感情であることに注目し、脳は「もともと良い気分を確保するようにできていない」と指摘した。
またハンセン氏は、睡眠不足、長期的なストレス、体を動かさない生活、また「SNS上での他人の過度な加工画像の過剰消費」は、脳がストレスとして解釈するシグナルになる可能性があると説明した。
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