生きる世界が違うかもしれない
ふとそう感じるような出来事がたくさんあった
ここに生きる人にとっては
ここの世界こそが本当だと思ってる
勉強や仕事が出来て、人と助け合って
そうした美徳が褒められる世界
…え?
それらが出来なくても大丈夫って言われるかもしれないけど
でもそういう人達の行く末ってどうなるか
…わかるでしょう?
…それでも生きることが素晴らしいって言うよね
だってここの世界で生きているのだから
そのこと自体を肯定しようって
それが正しい認識だと頭ではわかるよ
今生きてる現実の世界を懸命に生きることを
でも
今の自分にとって
どう言われようとここの世界こそ幻のように感じる
眠ってる時にどこかにいるかもしれない世界
どこかにいると思い込んでるけどいない世界
そっちが本当の世界なんじゃないかって
だって本心が見透かされていて
思わぬ偶然を引き起こされることがあるから
現実だと思い込んでいた世界に
きっとこの感覚はわかってもらえないと思う
別にそれでいい
だから
わからないなら引き止めないで
泣かないで
乱暴な言葉をぶつけないで
理屈を振りかざして全てを否定しないで
この世界だって人や心の構造だって
わからないことの方が多いのに
どうしてなにもかもわかったような顔をして
そんなことを言うの?
だから眠り続けていたい
今この世界を生きる自分を忘れたい
この奇妙な感覚の正体を突き止めたい
なにかを理解できたその時には
この世界から離れることを許してください