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wasinton参加者
他の精神疾患の名称は知らなくても「うつ病」を知っている人は多い。うつ病は気分障害といわれる精神疾患の1つで、厚生労働省のサイトでは「一日中気分が落ち込んでいる、何をしても楽しめないといった精神症状とともに、眠れない、食欲がない、疲れやすいといった身体症状が現れ、日常生活に大きな支障が生じている場合、うつ病の可能性があります。」との説明がされています。
今回は一緒に暮らしている彼氏がうつ病になった女性に話を聞きました。
社内の誰からも慕われていた彼の長所は「聞き上手」
久乃さん(仮名・33歳)が付き合っている男性・陽太さん(仮名)と出会ったのは今から6年ほど前に、会社の先輩として。出会ったときには陽太さんは既婚者だったものの、出会って半年ほど経ったときに離婚。陽太さんの離婚原因には久乃さんは関与していません。
「私は転職で彼が働く会社に入りました。そのときにはすでに別居状態だと噂に聞いたことがあります。離婚原因はザックリ言うと性格の不一致だそうです。どちらかの浮気などではないので、慰謝料はなしで子どももいません。
付き合ったのはそこから4年ほど後です。私はパンフレットなどの紙媒体に加え、ホームページなどのウェブ媒体などのデザインの仕事をしていて、会社を辞めてフリーになった後から付き合いだしました。今から2年ほど前です」
10人弱の小さな会社の中で陽太さんは営業兼進行管理、さらにはみんなの調整役なども担っていたとか。出会ったときから久乃さんは陽太さんのことを「聞き上手」と、異性としてではなく人として好感を持っていたとのこと。
「私より4つ年上だったけれど、社内では真ん中ぐらいの年齢だったのに、年下はもちろん年上の人からも慕われていました。聞き上手っていうのかな。この人ならちゃんと話を聞いてくれるって思わせるんです。実際にちゃんと聞いてくれますし。
付き合ってからは会社では隠していただらしない部分もあったんですけど、いつも私の話には耳を傾けてくれていました」
最初の違和感は、まったく話を聞いてくれなくなったこと。そして…
彼の口臭がきつくなった
久乃さんが陽太さんの様子がいつもと違うと最初に感じたのは、話に対しての頷きがなかったこと。
「付き合って半年ほどで同棲をスタートさせて、その頃には私は自宅で仕事をしていたので、彼が帰って来たら一緒にご飯を食べながら話をする、みたいな生活が続いていました。そのときに相槌が薄いというか、聞いてなさそうに見えたんです。疲れているのかなって思って、あまり気にしてはなかったんですけど、今思い返すと…。
逆に彼は自分の話、特に仕事の話はまったくしません。彼の職場は私が元働いていた場所なので共通の知り合いも多いし、フリーになってからはそこに仕事ももらっていたこともあって、彼の仕事のことを知った気になっていました。私からも特に聞かなかったんですよね」
そこからしばらくして新型コロナウイルスによる緊急事態宣言が東京に発令されるも、反比例して陽太さんの仕事はどんどん忙しくなっていき、帰りが遅くなったり、家でずっと仕事をするようになっていきます。
「理由を聞いたら、仕事が減っているから、今とは違う仕事を獲るために新しいプロジェクトを立ち上がり、それを任されていると。忙しそうだったのでそれ以上聞くことができませんでした」
そして、陽太さんの様子で次に気になったのが口臭だったそう。
「マスクをしているから外ではわからなかったと思うんですが、仕事から帰ってきてマスクを外した直後の口臭が酷かったです。本人もわかっているのか、必要以上に歯磨きをするようになっていました。
そのくらいの時期から、食べる量が減っていきました。元々あまり運動しない人だったので、中肉中背の体型の中でお腹だけがぽっこり出ていたんです。それがいつのまにかなくなっていて。本人は『痩せてきた♪』と喜んでいたんですけどね」
その頃には久乃さんも仕事が忙しかったこともあり、会話は極端に減りっていたとか。そんな中で陽太さんからイライラをぶつけられるようになり、初めて異変に気が付いたと言います
「とても温厚な人でイライラすることなんて一度もなかった。どちらかというと楽観主義者で『何とかなるでしょう』というタイプだったのに…」
彼が見つめるのは、書類かパソコンだけという状態だった。
今までの症状から「イライラ」「食欲不振」「ストレス」「病気」と検索をかけていくと多くのメンタルクリニックがひっかかり、「病気かもしれない」と久乃さんは不安に襲われます。【後編】に続きます。
参照: https://news.livedoor.com/lite/article_detail/21468359/
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